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評価:
ヨネダ コウ
大洋図書
¥ 630
Amazonおすすめ度:
素敵な作品です
期待以上!
これは切ないです
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あらすじ:新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。一方忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直になれない・・・不器用な思いの行方は?いい感じにたんたんと物語が進んでいって「いいねーいいね〜」と、終盤に差し掛かるとそのままたんたんと話が終了なんです(私からしたらね)。ということで、いくばく盛り上げにかけるんです。話がいい感じに進むから、「クラマックスはきっと怒涛の萌えがっ!!」って期待を膨らませて読み進めていくじゃないですか。それがそんな萌えることなく話が終わる・・・私の期待は消化不良だし、だからすかしっぺ食らったかなしい気持ちになった。それは単に私の好みに起因するもので、本当に淡々とした話が好きな人は萌えるのかな。
話の雰囲気が一見するとそういう感じだから、作中で緻密なキャラクターの心理描写をしていると思いきやこれがしてないんですよ。モノローグでもセリフでも登場人物の気持ちの核の部分って描写されてなくて、物語の行間とか行動、セリフの端々にそういうのが散らされてて、それを自分で読み取らないと話がわからないんですよ。話の技法としてはすばらしくても、私はそういうの疲れた。そんなもんだから、外川が嶋のことを「かわいいなぁ〜」って悶えるんだけど、それが私には伝わらなかった。
確かに嶋くんかわいいんだよぉ〜ぉぉぉ
だけど、私と外川との好みのツボは若干ずれてるにちがいない