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評価:
まさお 三月
リブレ出版
¥ 600
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あらすじ:「彼氏と別れたから慰めて」可愛い顔してフラリと辰雄のアパートにやってくる夏目先輩。 辰雄は彼に美味しいご飯と、ちょっと乱暴なHを与える役目。本当は夏目先輩を愛しているのに・・・。平気な顔をして心には切ない気持ちを抱え込んでいる、そんな読み切りを6編収録した初単行本。かきおろし14pはとっても幸せな4コマ
あらすじ打ってて初めて気づいた。確かにみんな切ない気持ちを抱えている話ばっかだった!そしてこれが初コミックスだったとは。
*以下、ねたばれ注意*
★身勝手なあなた
本当は両想いなのにお互い片思いだと勘違い。不毛だと思いつつも身体だけの関係を結んでしまいお互い切なさに胸が締め付けられるという、それはそれで不毛なお話。BLに限らず巷にもよくあふれてるようなお話。良く言えば王道。あるあるってつっこみつつも、意外とさらっと読めた。話はよくある系だけど、キャラがよかったのからかなぁ。。。受けの夏目先輩可愛いんだなこれが。年上なんだけど小動物みたいな^^あとよくわからないことで恥ずかしがっちゃう!これが一番可愛い。「慰めてよ」ってエッチできちゃうのに、電話は恥ずかしいとかよくわかりません^^でも先輩小動物でかわゆだから、こういう不思議ちゃん要素も萌えポイントになるわけですよ。攻めも年下っていうのがよかry後輩でメガネででかくて仏頂面、でも先輩大好き!(顔にはでません)^^いいじゃないですか。
あるあるでも、キャラがつぼれば萌えるってことかな。
★知らなくていい簡単に言うと10年越しの愛憎劇(嘘)上野は梨田にこのまま気づいてもらえなかったらどうしていたのだろ。そして私的にそんなに萌えなかった。上野が本当は梨田のことを忘れていなかったことがわかった瞬間がゲームオーバー、で→梨田レイープ。ところがどっこい次の日に二人は両思いに!まゆたんも真っ青な展開に、私もさすがに萌えれなかった。
上野は梨田の回想によると優等生でみんなの人気者だったみたい。でもそんな野はレイープなんてひどいことできちゃうし。でも梨田に告白されたら盛大に照れてちゃうし。梨田と二人っきりになるために、うまいことバイトくんを休憩させたり。できた人間が見せる完璧ではない一面とか、子供っぽい独占欲とか、いわゆるギャップ萌えだよね。そういう萌えはこの話にあったと思う。
★夕暮れにはまだ早い後は感想書かなくても上記の話と似たり寄ったりで、あまり感想書かなくていい気がするけど、そこは敢えて書く!
先輩に本気の恋だったのに実は都合のいい男で、傷心な、いかにもって感じのメガネ少年が屋上で感傷に浸っているところを告白といって襲撃する同級生の話(長っ!)。告白しつつ襲っちゃうのは、短編だから展開に繋がるきっかけが欲しかったにちがいない。かたやもやしっ子で対する攻めはいかにもじゃないけど、ジャージを着ていてそこそこ体育会系。同級生なのに微妙な体格差が萌えです。
★甘くない
まさお先生は攻めが受けを無条件で好きすぎる話結構好きだよね。
吉村(攻)がいかに三昭(受)を大好きであるか画面いっぱいで表現しまくりな話^^しかーし、それは一見の感想であって、実は三昭の愛の方がヘビーだよ。多分三昭は前から吉村のことが好きでタイミングよくだめもとでこくってみたらokもらっちゃった☆みたいな感じだと思う。
叶うはずないものがうっかり叶ってしまうと、「信じられなーい」とか幸せすぎて怖いってなってしまうのは、女だけでないんだな。なんとなくそういう思考回路って女のひとだけだと思ってた。というのはおいとこう、だってBLだもん。最後、三昭の不安な気持ちに吉村が気づいてくれてよかったね。
★全部君のせい
時代設定は大正とか明治とかだと思う。そして遊び人坊ちゃま×メガネのまじめな書生くん。設定萌えって感じで話が微妙に破綻してるけれどそれはそれでいっかって感じ。
総評:確かにみんな切ない気持ちを抱えているけど、それよりストーリーとかにあるあるが多かった。でもあるあるだから萌えないってわけじゃないです。