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評価:
雁 須磨子
大洋図書
¥ 630
(2010-03-01)
Amazonおすすめ度:
風変わりな主人公
すごすぎる! あまりの淡萌えと歳の差にがっつりはまりました・・・
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あらすじ:どこかで猫が鳴いている!?ちょっと気弱な高校生・松井和雄は、学校へ行く途中、捨て猫の入った段ボールを見つける。そこで、無愛想でとっつきにくい小学生の北原君と運命の(!!?)出会いを果たす。最初はたんになかよくしたいだけだったのに、ある日、胸がきゅんとなって・・・・え、きゅんって・・・・!?小学生と高校生。年の差が気になるお年頃。これは恋なのか好意なのか。
小学生と高校生って、しょたなのか?しょたなのね??となるところですが、須磨子先生が書くお話です。そんな単純直球な話じゃ案の定なかった。
須磨子先生は、恋に落ちて、それが成就するかしないかは置いといて、その恋がどうなるのか、そのプロセスを書くのが上手な人だと思います。その須磨子先生の描くくプロセスは、すぐやっちゃうとかそういんじゃないもっとプラトニックな感じで、腐女子だって女、恋したときのあの気持ちを思い起こさせるあまずっはざなんですよ^^
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以下、ねたばれ的な*和雄は北原くんと仲良くなりたいってあくせくして、そのうち自分の北原くんに対する気持ちはなんか
変じゃないのかって気づいてそれを否定していたり、世間じゃ当たり前のことだと、肯定してみたり。そのぐるぐる具合にBL界にない「普通」を感じて思わず萌え。なにより和雄が北原くんに対してきゅんとするとこっちもきゅんってなるの〜
北原くんはほんとにかわゆい。ぷにぷにのほっぺとほよほよの髪に埋もれたつむじを触りたい。
でも和雄が北原君への気持ちを恋だって肯定できたときには遅かったんですね。
そしてこのまま話は終わるんだと思っていたので、最後の展開は、私は意外でした。
最後和雄が、ちびの北原くんを「かっこいい」って言っていたのがよくわかった!それと実はこの話の最大の功労者である朝尾先輩に拍手〜。和雄は朝尾先輩のせいでゲイって思い込んでいるだけで、実はどっちもいける子なんじゃないでしょうか。ただ頭が悪くてわからないせいで(笑)でも北原君ののびしろを本能で感じ取って一人ぐるぐるしていた男だ、やっぱりゲイか(笑)地味顔で気が弱くて一途なんだけど、頭の悪さに無神経さが手伝ってビッチにころびぞうな和雄。。。新ジャンルですね。
後朝尾先輩の頭のなかももうちょっと知りたかった。結局和雄は朝尾先輩と6年間ずるずる付き合ってしまうのですが、そのあいだ「憎んでうらんで、びっくりするぐらい傷つけあった。」って^^何があったんですか^^ふたりのあいだに。ここで須磨子先生のどろどろ展開読んでみたいフラグが(わたしのなかで)立つ。でも朝尾先輩は二人の関係がばれたとき和雄の両親に土下座したりしたんだよね。なのに代わりでもいいとか、3Pしようとか。どんな風に和雄のこと想ってたんだろう。そしていったいどんな性癖の持ち主だったんだろう^^でも和雄を好きだったことには変わりないよね。
という年下攻めのはなしだったとさ。
6年前の記憶と、拾ったってきゅんきゅんしすぎて心臓マヒがおきるくらいのとどめのせりふでした。